三菱一号館竣工記念 『一丁倫敦と丸の内スタイル展』 2009年9月3日(水)~2010年1月11日(月・祝)

展覧会概要

このたび三菱地所株式会社および株式会社三菱地所設計は、三菱一号館の竣工を記念いたしまして、「一丁倫敦と丸の内スタイル展」を開催いたします。

展覧会は2部構成となっており、都市・建築展では、旧三菱一号館の設計者ジョサイア・コンドルの足跡と人となり、三菱一号館復元の意義や建築的魅力を紹介しつつ、三菱一号館に始まる丸の内の都市の歴史、明治から大正にかけて丸の内に働いたビジネスマンの都市生活文化を探り、日本の近代オフィス街発祥の地としての丸の内のオフィス文化に光を当てます。
写真展では3人の写真家、梅佳代、ホンマタカシ、神谷俊美が撮影した三菱一号館復元の記録を展示致します。

都市・建築展及び写真展を通じて、かつて丸の内が一丁倫敦と呼ばれた赤煉瓦街であった時代を振り返りつつ、復元された三菱一号館の空間を存分にお楽しみいただけることと存じます。

名称 三菱一号館竣工記念「一丁倫敦と丸の内スタイル展」(主催:三菱地所、三菱地所設計)
期間 2009年9月3日(木)~2010年1月11日(月・祝)
[火・土・日・祝]10時~18時、[水~金]10時~20時
休館日:毎週月曜(但し、祝日の場合は開館し翌日休館)、1月1日
※9月3日は11時開館
※いずれも最終入館は閉館30分前まで
※9月21日~23日は開館
場所 三菱一号館(東京都千代田区丸の内2-6-2)
■東京メトロ千代田線「二重橋前」駅(1番出口)から徒歩3分
■JR「東京」駅(丸の内南口)から徒歩5分
■JR「有楽町」駅(国際フォーラム口)から徒歩5分
入場料 大人(大学生以上)500円、中学生・高校生300円、小学生以下無料
お問い合わせ先 03-5777-8600(ハローダイヤル)
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【展示1】都市・建築展「三菱一号館からはじまる丸の内の歴史と文化」

ビジネスセンター・丸の内の歴史は、明治23年、政府の要請により三菱社が丸の内一帯を取得したことに始まります。
そして、お雇い外国人として来日したジョサイア・コンドルの設計により、明治27年、丸の内ではじめての近代的オフィスビル「三菱一号館」が建てられました。
本「都市・建築展」では、「三菱一号館」の復元の意義や建築的魅力を紹介しつつ、丸の内の都市の歴史や、 明治から大正にかけて丸の内に働いたビジネスマンの都市生活文化を探り、日本の近代オフィス街発祥の地としての「丸の内のオフィス文化」に光を当てます。

  • 丸の内の黎明期 建築家ジョサイア・コンドルと丸の内
  • 三菱一号館 一世紀の記録と復元の意義
  • 丸の内の赤煉瓦街「一丁倫敦」の誕生
  • 日本の近代都市空間とビジネスマン
  • ビジネスマンの暮らしに見る都市文化
  • 丸の内スタイルの誕生
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【展示2】写真展「一号館アルバム」
梅佳代、ホンマタカシ、神谷俊美3人の写真家による三菱一号館復元の記録

三菱一号館と丸の内の歴史と記憶、建設の過程、建設現場の人々のポートレート、3人の写真家の視点で切り取ったドキュメントをご紹介します。今、最も注目される若手写真家、梅佳代は、一号館の建設現場で働く職人たちの姿、表情を撮影。一号館をつくる人々の生き生きとした瞬間を500枚以上の写真にとらえました。
日本写真界の新世代を代表する写真家の一人、ホンマタカシは、一号館の赤煉瓦に焦点をあて、煉瓦230万個を焼き上げた中国・長興にロケ。工場と煉瓦づくりの様子、丸の内の工事現場で煉瓦が積みあがる過程を撮影しました。
この10年の丸の内を撮り続けてきた神谷俊美は、変貌を遂げるこの街の移り変わり、旧三菱一号館の保存部材、一号館建設の過程をモノクロのフィルムに焼き付けました。3人の写真による三菱一号館復元の記録を御覧下さい。

  • 梅佳代
  • ホンマタカシ
  • 神谷俊美
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竣工記念展開催中に下記関連イベントを開催します。 関連イベント情報を印刷する

Ⅰ.三菱一号館竣工記念展シンポジウム「三菱一号館と丸の内の魅力」

旧三菱一号館とその設計者であるジョサイア・コンドルの足跡や人となり、また一号館から始まりかつて「一丁倫敦」と呼ばれた丸の内の魅力を、建築、都市、歴史、家具、 日英文化の交流といった様々な切り口で横断的に語る。

開催日時 2009年9月13日(日)[第一部]10時~12時、[第二部]14時~16時
開催場所 丸ビルホール(千代田区丸の内2-4-1丸ビル7階)
講演予定者 基調講演 鈴木博之氏(青山学院大学教授)
【第一部】「コンドルの足跡と丸の内の原点・三菱一号館の復元」 <募集終了>
岡本哲志氏(モデレーター/本展総合監修者)
長尾重武氏(武蔵野美術大学教授)
河東義之氏(元千葉工業大学教授)
川越仁恵氏(中央区立郷土天文館文化財調査指導員) 他

【第二部】「丸の内考現学―コンドルと河鍋暁斎、そして丸の内町歩きの魅力 」 <募集終了>
山下裕二氏(モデレーター/明治学院大学教授)
赤瀬川原平氏(美術家、作家)
木下直之氏(東京大学大学院教授)
南伸坊氏(イラストライター) 他
入場料 第一部、第二部 各回共に500円(竣工記念展入場券付)
定員 300名(事前予約制、先着順)

※第一部・第二部ともに定員に達しましたので募集を締め切らせていただきました。

Ⅱ.三菱一号館竣工記念展「一号館アルバム」写真家トーク

「一号館アルバム」参加の3人の写真家がそれぞれの撮影の現場で出会った素敵な人々やエピソードを交えて行うトーク。

開催日時 10月17日(土)ホンマタカシ 10月24日(土)梅佳代、11月7日(土)神谷俊美
各回19時~20時半
開催場所 CAFÉ1894(三菱一号館内)
講演者 10月17日(土) ホンマタカシ「一号館の煉瓦を作った、撮った」<募集終了>
10月24日(土) 梅佳代「現場で出会ったステキな人たち」 <募集終了>
11月7日(土) 神谷俊美「丸の内の10年と一号館」
入場料 1000円(竣工記念展入場券付)
定員 50名(事前予約制、先着順)

※定員になり次第、募集終了とさせていただきます。
10月24日(土)梅佳代「現場で出会ったステキな人たち」、10月17日(土)ホンマタカシ「一号館の煉瓦を作った、撮った」は定員になりましたので、募集は締め切らせていただきました。

申し込み方法:8月1日より申し込み開始。参加希望者は(1)氏名、(2)職業、(3)参加希望プログラム(シンポジウムは①第一部のみ、②第二部のみ、 ③第一部、第二部両方。写真家トークは参加希望日時)、(4)参加人数、(5)メールアドレス、(6)電話番号(日中連絡が取れる番号)を 添えて、三菱一号館竣工記念展事務局にファックス、メールにてお申し込みください。

お申し込みはFAX、E-mailで受け付けています。

三菱一号館竣工記念展事務局

FAX:03-3213-8437E-mail:ichigokan@323ncp.co.jp

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三菱一号館について

  • 1894年(明治27年)竣工の丸の内最初のオフィスビル「三菱一号館」を当初の設計図、実測図(昭和43年)、写真、保存部材等に基づいて可能な限り忠実に復元しました。
  • 赤煉瓦(約230万個)を当初材に極力近づけた製法・積み方で再現しました。外部窓枠や内装に使用された石材等これまで保存してきた部材を修復して取り付けるなど、デザインから建築技術、部材やその製造方法まで「こだわり」をもって復元しました。
  • 可能な限り忠実に復元することで歴史的な景観を再現し、都市の記憶を継承するとともに、復元。建物を本格的な「三菱一号館美術館」として活用することで、都市文化の創造・発信を図ります。

復元の意義

東京・丸の内再建築第二ステージの第一弾として、約1万2千mの敷地に、「丸の内パークビルディング」(地下4階、地上34階)のオフィス・商業ビル)の新築と、「三菱一号館」(地下1階、地上3階の美術館)の復元工事が完了しました。

三菱一号館は、1877年(明治10年)に来日し、多くの近代建築を残した英国人建築家ジョサイア・コンドルによって設計され、1892年(明治25年)1月に着工、2年半の工期を経て、1894年(明治27年)6月に竣工(部分落成)しました。英国ヴィクトリア時代のクイーンアンスタイルで棟割長屋の平面形式を特徴とする丸の内最初のオフィスビルです。基礎は松杭、構造は帯鉄によって開口補強された耐震煉瓦造、屋根はクイーンポストトラスの洋風木造小屋組、屋根機葺材は国産スレートでした。今回、当初の設計図や文献、実測図(昭和43年)、写真、保存部材などの調査によって当時の姿が詳細に明らかになりました。復元に必要とされる煉瓦は構造煉瓦210万個、化粧煉瓦20万個で総数230万個にも及び、煉瓦工、石工、鳶(とび)など一日に総勢約250名の職人が工事に携わりました。重い外壁石を運ぶためにクレーンを利用する以外はすべて職人の手作業であり、広くはない工事現場に職人が密になって煉瓦や石を積む様子は、コンドルの指導によって弟子の曾禰達蔵(そねたつぞう)をはじめとする日本人建築家と職人たちが西洋建築に挑戦したスピリットを感じさせるものでした。職人の確かな目によって高い精度と仕上がりを保ちつつ、すべての材料が人の手を経由して生み出される煉瓦壁には独特の質感があり、人の手の温もりまでもが伝わってきます。

ほかの多くの生産現場と同様、建築現場においても伝統的に培われてきた人間の手仕事が機械に変わることが経済合理性に適っていました。しかし、煉瓦職人の技のように文明開化の時代を象徴する文化としての「ものづくり」技術については匠の技を受け継ぐ仕組みが必要となるでしょう。復元された三菱一号館がこれから数百年先まで行き続け、造る人の心と技を伝えることを期待してやみません。

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